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愛しき子ら 虹の麓にて吾を待つ

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  とある方から変わったお願いが舞い込んできた。 もう亡くなってしまったのだけど、愛おしくてたまらない猫ちゃんが付けていた首輪の柄のようなブレスが欲しいと。 猫好きの私もなるほど!と驚いた。そういう発想があるのね。なんて素敵な深い愛なのでしょう! それならばとお引き受けし、首輪の写真をいただき、創り出してみたものの・・・        何だかしっくりこない。ならばと勝手に「首輪も含めてこの子を編んでみよう」と趣旨は内緒にし、猫さま本猫のお写真を送っていただいた。 この子に似つかわしい石を探してみよう。           毛色と瞳、そして首輪に似た色とエネルギー。       もちろんアシンメトリーデザインで。 いつも人と石と対話しながら組むけれど、亡くなったいきものとの三つ巴は初体験。 なかなか濃厚な時間が瞬く間に過ぎてゆく。         いや、正確には時間を感じる隙間がない。             石を探すことに一杯で    この子から依頼主さまへの労りと愛情を感じることに精一杯で。               飼い主さまに常にこの子を感じてもらいたくて。 幾日も手掛け、やっと納得できるものが仕上がりました。そしてお渡ししたところ・・・ 猫の主さま(猫好きの世界では下僕とも申します)からは  あの子がここにいる!  と尊い喜びのお言葉をいただいたのでした。 ありがとうございます。  冥利に尽きます。 だってわかるもの    言葉を話せない家族が亡くなった悲しみは私も知っている。きっとこれからも経験しなければならない痛みだ。 少し前になるけれど久しぶりに虹を見た。 ふたつの虹はやわらかい慈愛に満ちてこんな話を彷彿させる。 言葉なき声を持つ子たちは虹の橋の麓で待っているという。 もう少し、待っててね。 いつか必ず会える日がくるから。 そう呟きながらいまはあちらへ送りだしてあげるのが 人間の役目。 あ...

放射状の灯りと小宇宙

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  ☆   私寝室のあかり ガラスペンダントライトのひかりが織り成す放射状の雰囲気が好き。 工夫しながらコツコツと自分でしつらえました。 誰が賛同しなくとも、理由はわからないし 意味なんて皆目見当が立たないけど 強い魅力を感じ、無性に愛おしくて仕方ないという宝箱を皆 心のどこかに持っている。 他人からみれば何ら興味のないガラクタ箱にしか見えず・・・     何ならば「ソンナモノどこが良いの?」なんて訝しがられたりもして。 けれど、ソンナモノこそあなたが生きていく上で必要不可欠で重要なのだと断言しよう。 例えばだけど ただ無性に恋しい 濃度の高い清廉な場所の空気、 不思議と心を委ねたくなるノスタルジックな音色、 視覚に入らずとも感じられる優しい眼差し、 全く出番はないけれど、ただ見つめているだけで見知らぬ世界に誘ってくれる小物たち・・・ などなど数えきれない。 こういうのって他人には判断しづらいけど、古来から宿ってきた自らの魂が学び、積み上げてきた莫大な経験値が宇宙の蔵書に記されたセンテンスを あなたが共鳴し 発見することによって起こる現象なのかもしれません。 だから限りなく優しい。 それは愛と善意の塊と言っても過言ではない。 優しい意識に包まれることで 現実の傍らにあった孤独や苦しさはと花々に祝福されたヴェールのように不思議と和らいでいく。 好き、と出会うことであなたの気高く崇高な魂は歓びの声をあげるので。 人にみえないものが存在しないという根拠は悪魔の証明に等しい。 学者が詳らかに説明するよりも強い確信があなたには感じられてしまうのだから理屈ではない。 好意も嫌悪も本当のところはどこかの砂漠に埋まっているだけなのかもしれない。 ならば今のあなたは心眼で素敵を見つける旅を アクシデントも含めて楽しまなきゃ勿体ないではないか。 幸か不幸かのジャッジメントは他人に委ねるものではない。 アンチテーゼの誘導に絡め取られ、悲嘆に昏れるなぞ馬鹿げていると切り替えてしまえ。 ということで。 私はおひさまの光も好きだけど、どこまでもやわらかく包んでくれるちょっぴり拘った寝室のあかりもとても好き。 ここに休むとマイナスの感情が不思議と消えていく。 自分が大切だ、と感じられることを丁寧に見つけて育てる時間は心底満たされる。 あなたにも必ずあるよ そ...

その紫の 黄昏の

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  ウォーターヒヤシンス     (ホテイアオイ) ミズアオイ科 暑い! 暑いったら暑い! 真冬の寒さに凍えそうな日は灼熱の炎天下に憧れるくせに、灼熱地獄にいると八寒地獄に恋焦がれるのだから勝手なものだ、と己を恥じる。 地球に生まれしものは 人間以外 文句も言わず 与えられた場所で静かに生を全うするというのに。 彼らの姿が消え去るときに見る 黄昏の向こうには きっと憎しみも妬みも悲しみもないのだろう。 ただ愛おしさだけを抱きしめて。 なんて潔くて清らかなのかしら いつか自分が旅立つときには そんなふうに見習ってこころ静かに出発したいなぁ。 ならば 今の自らの生を生ききって死にきるよう集中しなければ。 沢山 笑い、悲しみ、感謝しながら。 知っていますか? 心静かに旅立っていった、 あなたが大好きだった 懐かしい いきものは (人間を含む)  黄昏のむこうで  それは美しい微笑みを浮かべ、 万物に祈りを捧げながら その愛するものたちの傍らに静かに佇むがごとく 平安を願ってくれる。 紫色の黄昏が恋しいのは その尊さをこころが自然に 慕うからなのかもしれない。 亜熱帯に似た熱気をそれでも疎ましく感じる私は   静かに咲く紫色の花に敬意を払おう。

華のしんせき

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 紫君子蘭  ムラサキクンシラン ヒガンバナ科   秋の紅い曼珠沙華が好き。 この季節にもその親戚は咲くのね。 どこかの鬼が探してた彼岸花に少し似てるかも。 オニは誰の心にも住処を持っているそうで。 だから時々 心に住む鬼に気付いても大概  人でいられれば上等なのだと思うことにしている。 そうありたかった自分と  見たくなかった自分は如何なる時も心の中に混在する。 なりたかった自分を夢見ることは一見慎ましい行為にみえるかもしれないけれども あちらとこちらは紙一重。囚われてしまえば どちらもおなじ愚かな思考と行動パターンを繰り返す。 鬼なる部分を自らが見出したとて   微塵も気付かぬふりして隠し通せたなら 上等  上出来   上弦の月。 それはそう 雷は閃光を放つし、 地球は今も自転しているし、人は神ではないのだから。 でも パワハラむざりんはやりすぎよねぇ・・・。 ・・・私、無限列車に乗りすぎたかも

蓮と天と生きるものたち

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斜向かいにある岡山藩学校跡のロータスたちが  密やかに花開いている朝。 本当にこの世に存在するのかと錯覚をおこしそうなくらい神々しい天空の花が  地上に咲く。 清らかなものはどこに咲こうと美しいのね きっとあなたもそう。